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のどかな里山風景と神社への参道に囲まれた住宅の建替え計画。既存の庭と松を活かしたいという要望に対して、雁行配置により建物と庭を市松模様のように描いている。
主寝室では腰掛け付きの窓で松と庭を切りとり、ダイニングでは裏山に咲く桜や紅葉が味わうために窓の高さをテーブルに揃えたりと、場所ごとに異なる外部の扱いや見え方の変化が、外部との多様な関係をつくる。
メインとなるリビング天井は庭に向けて片流れの勾配をとり、天井まで確保した開口を壁内に引き込むことで、外の光が天井面に反射しながら優しく奥へと導かれ、内外の連続性に奥行きを生み出している。
屋根は平面形状に合わせて切妻を切り替え、場所に応じて異なる棟の高さが山の連なりのように見える。外壁の杉板と相まって馴染みながら、周辺環境と暮らしに根差す建築となった。
埼玉県小川町
用途:専用住宅
竣工:2014年11月
構造:木造
階数:平屋
敷地面積:766.48㎡
建築面積:183.00㎡
延べ面積:177.21㎡
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